君たち読者は一日に何時間働けると考えているだろうか。 上記の質問を投げかけられたとき「えーっと……」と考えてしまうアナタは、もしかすると休憩のスケジュールが管理できていないのかもしれない。 今回は仕事のリズムを掴み、業務効率をアップさせる適切な休憩の取り方、スケジュール管理のコツをご紹介しよう。
Photo by Angus柒
はじめに
1:休憩を取るタイミング
▼ ポイント:90分区切りのスケジュールを立てる!
人間の行動リズムは90分が限界と言われている。
大学の講義ですら90分単位で進む中、ビジネスパーソンにとっても90分以上同じように仕事を続けることは集中力を殺していることに等しい。(詳しい人はご存知かもしれないが、サッカーの試合も前後半45分の計90分である)
よって、昼食を除いた休憩は「90分区切り」で取っていくことが重要である。
▼ 効率の良い仕事には「リズム」の管理が大切!
引用:『The New York Times』
Relax! You’ll Be More Productive
『The New York Times』でも上記のように効率の良い仕事には「リズム」が大切だと述べられている。
ポイントは、集中力がゼロになって動けなくなる前に「休憩(非稼働時間)」を取り、自分のリズムを管理しておくこと。
デスクに座りっぱなしではなく、エネルギーチャージをするタイミングを決めておくことが、一番良いスケジュールであり効率の良い仕事ができると言える。
2:休憩時間の使い方
価値のある休憩にするためには「どれだけリラックスできるか」が勝負の分かれ目だ。下記を参考にしていただきたい。
▼ リラックスできる空間に行く
適切な休憩管理をするための第一歩として、まずはデスクを離れるのが一番だ。職場にリラックスできる空間があれば、そそくさと移動してしまおう。
もし場所の選択肢があれば、ぜひ「雰囲気がいいな」と思えるところを選んでもらいたい。
▼ 好きな物に囲まれる
リラックスできる状況を作るために、なるべく「好きな物」に囲まれて休憩を取るようにしよう。
猫が好きなら、猫の画像を見て癒されることも有効だ。
▼ 糖分を摂る
ビジネスパーソンに最も欠かせないものが「糖分」だ。
90分働いた後だと、脳で使われるブドウ糖はほぼ枯渇している。スキマ休憩にはぜひ、ブドウ糖を摂取しておいてもらいたい。
ちなみに、筆者オススメの休憩お菓子は「アーモンドチョコ」だ。
アーモンドにはカルシウム、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなど栄養素が豊富。
(参考:「健康で免疫力を高める食べ物・栄養食品効果効能ナビ」)
また、チョコレートの原料であるカカオには、アミノ酸であるGABAが含まれており、このGABAは脳で抑制性の神経伝達物質として働いてくれる。GABAが仕事で溜まったストレスを抑制しリラックスをもたらしてくれるだろう。
さらに、カカオの苦味に含まれているテオブロミンには、大脳皮質を刺激し、集中力や記憶力を高める効果が期待できる。チョコレートが持つブドウ糖もすばやく脳のエネルギーになってくれ、ちょっとしたエネルギー補給に最適なお菓子である。
(参考:チョコでリラックス&集中力UP|R25)
ただし、アーモンドチョコ自体のカロリーはお菓子の中でも比較的高い部類に当たるので、食べ過ぎには注意が必要だ。
▼ 睡眠時間によって過ごし方を工夫
睡眠時間によって、休憩時間のスケジュールを変えるのも工夫の一つだ。
寝不足のときの休憩はホットな飲み物を飲み、その後10分間の昼寝タイムを取ろう。あまり長く休憩時間に寝てしまうと業務まで眠気を引きずってしまうため、10分程度が望ましい。
逆に寝不足じゃないときは、体をストレッチさせたり、オフィス周りで散歩をするスケジュールにしよう。
そうすると、気分がリフレッシュできるし、ずっと座っていると延々とお菓子やスマートフォンに手を伸ばしがちにもなる。健康なときは、積極的に身体をほぐすことをオススメする。
まとめ
・休憩を取るタイミング
・休憩時間の使い方
上記2つのポイントが仕事をする上で外せないポイントである。お分かりいただけただろうか。
残業体質の人間は「今日も残業できるし。仕事が進んでいなくてもまぁいいや」と考えてしまいがちだが、これは仕事のリズムやスケジュールが管理できていない危険な考え方だ。
自分の持つスケジュールを認識し「仕事のリズム」を作って、リズムの区切りの一つとして「休憩」を活用しよう。
「時間」は人間全てにおいて平等だ。よって、その「時間」の中でどれだけ「行動」できるか、どれだけ自分をコントロールできるかが勝負となる。
スケジュールを組み、“休憩時間”を管理することで、効率の良い業務をしていこう。
(編集・執筆:サムライト)