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今回のテーマは、将来の働き方を大きく変えるようなテクノロジーについて。
スマートフォンの登場以来、仕事のやり方や連絡の取り方が大きく変わってきた方も多いのでは。
ガラケー時代であれば、得意先の地図は印刷して持っていっていたのが、スマホになってからgoogleマップのような地図サービスを使うようになり、もう地図を印刷するということもなくなったように思う。
では、次の「働き方を変える」テクノロジーとは何だろうか。
その候補の一つとして取り上げたいのが、「ジェスチャーコントローラー」と呼ばれる注目の次世代テクノロジー。馴染みの無い方も多いと思われるこの領域について、最新の事例を交えて6サービスを紹介したいと思う。
1.kinect
【概要】
これはもうご存知の方も多いのでは。
2010年にマイクロソフトがXbox360向けに開発した、ジェスチャーや音声認識によって直観的にコントロールすることのできるデバイスである。
kinectの由来は、動力学を意味する”Kinetics”と、繋がりを表す”Connection”を組み合わせた造語。
キャッチコピーは、「カラダまるごとコントローラー」。
【特徴】
プレイヤーの動きを読み取って合成するモーションキャプチャの技術を利用しているが、従来のモーションキャプチャに必要だったプレイヤーにつけるマーカーが不要という点に大きな特徴がある。
ゲームの領域を越えて、医療や障害者支援、健康管理等にまで応用され初めている。
2. Flutter
【概要】
続いてご紹介するのが、先月Googleによる買収が発表されたことで注目を浴びたFlutterというサービス。
MACなどPCのWebカメラに手のジェスチャーを映すだけで、iTunesやYouTubeなどの対応メディアプレイヤーの基本操作を実行できるというスグレモノ。
具体的には、手を上げるとメディアプレイヤーが停止し、親指で右を指すと進む、左を指すと戻るという操作が実現可能。
【特徴】
最大の特徴は、Kinectのように追加のハードウェアを必要としないこと。
安価な有料アプリを購入するだけで手軽にジェスチャー入力操作を実現できる点が注目されている。
3. LEAP MOTION
【概要】
空中での手の動きによって操作するというデバイス入力ツールがこのLeap Motionである。
USBでPCに接続することで、マウスでは難しい奥行きまでを含めた立体的な操作が可能。
【特徴】
$70と低価格であることと、超小型&高精度である点が特徴的。
画面から離れてダイナミックに操作するkinectに対し、Leapは手や指など比較的小さな動きに適していると言える。
4. SoundWave
【概要】
こちらもマイクロソフト社が開発しているが、前述のkinectとは異なった特徴を持つ。
それは、音を利用したジェスチャーコントローラーという点である。
人間にはほぼ聞こえない16kHz~22kHzの音をスピーカーから常に流しておいて、手から反射してきた音をマイクで拾う。手をマイクに近づけたり遠ざけたりすると反射する音の高さが変化し、ジェスチャーを判読できるという機能を持っている。
【特徴】
特徴としては、マイクとスピーカーを備えたノートパソコンならデバイスを選ばずにインストールができる点。
また、周囲がうるさくても使用できるところも優れたポイントと言える。
5. Myo
【概要】
ドイツのThalmic Labsから発売されたMyoは、リストパンドを着けた手を振ったりしてガジェットを操作する、新しいウェアラブルなワイヤレスコントローラである。
【特徴】
Myoの非常にユニークな点は、腕の筋肉の動きを読み取って、ジェスチャー操作を可能にしているところである。腕の動きを自由に登録できるため、様々なジェスチャーを思いのまま実現することができる。
6. Cube26
【概要】
まるでデバイスとの会話をしているように、ユーザーの顔の向きとジェスチャーでデバイスをコントロールすることができるのがCube26である。
例えば外出の際に自宅のテレビから離れると、Cube26がテレビを自動で消してくれるといった具合だ。
これはヴィジョンコントロール(視覚によるコントロール)と呼ばれる分野であり、今後の可能性を大きく感じさせてくれるサービスと言える。
【特徴】
システムが常時動きを観察しているので、他のサービスのように「意識的な動作」をする必要がなく、日常のムリのないアクションをコマンドにすることができるという点が大きくである。
終わりに
この通り、大きな可能性を感じさせるモーションジェスチャーサービスが出始めてきている。
国内でも、先日の「TechCrunch Tokyo 2013」で優勝した指輪型ウェアラブルデバイスのRingのような注目サービスが誕生しており、盛り上がりを見せている市場と言える。
これらが一般化するに伴い、仕事の現場においてこれまでの方法が大きく変化することも考えられるため、シゴトLOVERSではこの領域について引き続きウォッチを続けていきたいと思う。